皆さんこんにちは。
気づけばすっかり冬ですね。バイクに乗る手はかじかみ、干したパーカーのフードは取り込んだ時にも少し湿り、吐く息は白くなりました。
たいわが開設した2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起こり、先々への不安が強かったと思います。今もまだ収束宣言が出されたわけではなく新たな変異株の出現も話題になっていますが、感染予防行動やワクチンの普及で、以前と比べれば前に近づけた日常を送れているのかな、と思います。
さてさてそんなたいわにも新人さんが入ってくださいました。
スタッフ紹介はだいぶ前に更新したので知っている方も多いかと思いますが(知らない人はぜひご覧ください)。
精神科看護の経験者であっても、訪問看護は病棟とは違ってたくさんの社会資源を看護師が把握しておく必要があります。公費もそうですね。たいわでは、皆が共通の理解をもってどのような人が訪問に行っても、適切な情報提供が出来るように研修をしています。
といっても研修自体はだいぶ前の話なのです。更新が遅くなりました。
これは所長が公費制度について講義をしている一コマですね。
忙しいところありがとうございます。
こっちでは礼儀接遇の研修。マナーやモラルって、訪問看護ではとても大事だなと思います。
もちろん病棟においても必須項目でこういった研修はあるのですが、訪問は相手宅の生活の場にお邪魔するのです。その人がどんなことを大事に生きているのか、価値観を尊重することはその人を考えるきっかけにもなります。
そのためには最低限度のマナーやモラルが必須なわけですね。
最後は看護に対する研修です。
精神科看護は答えの見えない分野ですし、危機迫る状況というのは少ないです。
でもだからこそ自分の勝手な解釈ではなく、きちんと理論をベースに考えることで、皆で考えることが出来ます。ただ話を聞いて聞いた人の考えたように、というわけではないんです。物事には必ず主観が入りますが、決められた理論の中でみんなで考えると、経験によって見えてくる部分もあったりして、一面的な考え方ではなく、多面的な考えを持つことが出来ます。
そういった検討を重ねる中で、その人の行動の意味や考えを理解しようと努力することが出来ます。
ちなみにここでやっているのはセルフケア理論ですね。精神科看護では今でもよく使われていると思います。
もちろん、研修をすればすぐに全部わかるわけではないですし、全部人から聞くだけでは覚えなかったり、うまくいかないこともあると思います。でも、学びをみんなで共有しながら、個々が疑問や気になるところを深く調べていけば、相乗効果で訪問看護の質が上がるんじゃないか、そう思っています。
すべては、訪問看護ステーションたいわを利用してくれる方々の一助となるために。
2021年も残り半月ですが、いつまでも初心を忘れることなく真摯に向き合っていきたいと思っています。
文:看護師 古田
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